絵を描くのが苦手な子どもが、上手に描けるようになる方法とは
1-1.物のかたちをとらえることができれば絵は描ける
絵を描くのが苦手なお子さんは、なぜ描くことが難しいのでしょう?
それは、物の形をとらえることができていないため、どう描けばいいのかがわからないのです。
絵を上手に描くためには、物のかたちをとらえる力が必要になります。
1-2.物のかたちをとらえる練習におすすめ「1日10分でえがじょうずにかけるほん」


「1日10分でえがじょうずにかけるほん」は、画家で子ども絵画指導のカリスマでもある、あきやまかぜさぶろう先生の本です。
本といっても、A4横サイズの大きめなドリルです。対象年齢や目的別にいろいろなシリーズがあります。
【あきやまかぜさぶろう先生の人気シリーズ4選】
●決定版 1日10分で えがじょうずにかけるほん 3さい~6さい対象
●決定版 1日10分で えがじょうずにかけるほん 6さい~小学校低学年対象
●1日10分で難関小学校に合格する絵のかきかた
●おでかけ版 1日10分で えがじょうずにかけるほん
「1日10分でえがじょうずにかけるほん」
2-1.「1日10分でえがじょうずにかけるほん」の内容
この本では、物のかたちを〇△□といった単純な形でとらえ、それらを組み合わせて絵を描いていきます。
たとえば「あさがお」であれば、
「まるをかく」
↓
「さんかくをかく」
↓
「はなのなかをほしのようにかく」
というように、簡単な形を順番に描いていくことで、「あさがお」の絵が描けるようになります。

花、虫、果物、野菜、動物、乗り物、人物など、子どもがよく描くような32点の絵の描き方がのっています。
2-2.「1日10分でえがじょうずにかけるほん」をおすすめする理由
絵が苦手な子どもでもすんなり描けるように、一つ一つの絵の描き方が、順をおってわかりやすく説明されています。
説明はすべてひらがなで書いてあるので、小さいお子さんでもひらがなが読めれば、一人で練習することができます。

また、本をひらくと左ページがお手本、右ページが自分が絵を描くスペースになっているので、お手本を見ながら練習できます。
紙やノートなどを別に用意する必要がないのでとても便利です。
ゲーム版「1日10分でえがじょうずにかけるDS」
3-1.「1日10分でえがじょうずにかけるDS」の内容

ゲームが好きなお子さんには、ゲーム感覚で絵が練習できる「1日10分でえがじょうずにかけるDS」もおすすめです。
「1日10分でえがじょうずにかけるDS」は、「1日10分でえがじょうずにかける本」をもとにして作られた、ゲームソフトです。
「ニンテンドーDS」のソフトですが、「ニンテンドー3DS」でも遊べます。
なお、そのほかの対応機種は、ニンテンドー(任天堂)のサイトで確認できます。
3-2.「1日10分でえがじょうずにかけるDS」をおすすめする理由
「1日10分でえがじょうずにかけるDS」では、動物や昆虫、乗り物や食べ物などの118種類の絵の描き方が覚えられます。
本で覚えられる絵は32種類なので、ゲームソフトのほうが3倍以上多いです。
また、タッチペンを使って自分の描いた絵を動かしたりして楽しむこともできます。
本ではできない遊びができるのもゲームのいいところです。

3-3.「1日10分でえがじょうずにかけるDS」を遊ぶにはどうしたらいい?
現在、「ニンテンドーDS」および「ニンテンドー3DS」はすでに生産終了しています。
そのゲームソフトである「1日10分でえがじょうずにかけるDS」も、新品では販売されていません。
そのため、このゲームソフトだけのために、今から「ニンテンドーDS」や「ニンテンドー3DS」本体を買うのは、あまりおすすめしません。

もう「1日10分でえがじょうずにかけるDS」は買えないのかしら?
もしすでに本体を持っているなら、「1日10分でえがじょうずにかけるDS」のゲームソフトのみを中古品で買うのは、ありだと思います。
商品の状態にもよりますが、中古品なら1000円以内で買えることが多いです。
BOOKOFF(ブックオフ)などの中古ゲームソフトを扱っているお店で探すか、Amazonなどのネットでもよく出品されているので購入できます。
簡単な絵が描けるようになったら「お絵かき辞典」へ
4-1.小学校高学年には「お絵かき辞典」がおすすめ
「1日10分でえがじょうずにかける本」はとてもよい本ですが、対象年齢は3歳~小学校低学年向けです。
小学校高学年になり、絵が子供っぽいなと感じたら次の段階に進みましょう。
次の段階としておすすめなのが、「お絵かき辞典」です。
イラストレーターのミヤタチカさんの本で、なんと2037点ものイラストの描き方がのっています。

大人も子どもも、見ているだけでとても楽しい本だよ!
「生き物、人間、植物、食べ物、家、建物・名所、乗り物、季節」に分類されていて、描きたいものでこの本にのっていないものは、ないんじゃないかと思うくらいです。
たとえば動物であれば、犬や猫はもちろん、アルパカ、ウォンバット、オカピ、カピバラ、コビトカバ、マーラ、ワオキツネザルなど、「そこまで描く!?」というものまでのっています。
4-2.「お絵かき辞典」をおすすめする理由
「お絵かき辞典」は、ただのイラスト集ではありません。
一つの絵がいくつかのコマに分けられて描かれています。
それを見れば、どこから描き始めてどのように描けばよいのかがすぐわかります。
同じようにまねをして描けば、描きたいものが簡単に描けます。

「ねこ cat」というふうに英語も書いてあるから、なんと英語の勉強もできちゃうよ!
「お絵かき辞典」は絵が大人っぽくて、しかも2037点ものお手本がのっています。
「1日10分でえがじょうずにかける本」でかんたんな絵が描けるようになった次の段階として、まさにぴったりの本です。
絵を描くのが苦手な子どもの実態~わが家の息子の場合~
5-1.小学生は勉強の成績より、絵が下手なことをはずかしく感じる
わが家の息子は、小さいころから絵を描くのがあまり得意ではありませんでした。
小学校に入る前は、私も息子もそれほど気にしていませんでした。
しかし息子が小学校に入学すると、参観日などで教室にはり出されたみんなの絵を見て、息子本人が自分の絵が下手なことを気にするようになってきました。


5-2.「1日10分でえがじょうずにかけるほん」との出会い
なんとか子どもの絵を上達させる方法がないかと探していた時に、まさに息子にぴったりな本を見つけたのです。
それが「1日10分でえがじょうずにかけるほん」でした。
最初はあまり気のりしない様子だった息子も、この本を見ながら絵を描いてみると、とまどうこともなく、いつもよりかんたんに描くことができました!
しかも自分で思ったよりうまく描けたので、うれしくなってほかの絵もどんどん描いてくれました!
絵の上手な子とくらべれば、まだまだ下手でしょう。
しかし、今まで「とんぼを描いてみて」と言っても、まったく描き始めることができなかった息子からすれば、相当な進歩でした。
5-3.「1日10分でえがじょうずにかけるほん」は想像以上の効果があった
おどろいたことに、一度この本を見て描いた絵は、描き方を覚えてしまうようです。
次に描くときは本を見なくても、「とんぼ」や「くわがたむし」をすらすら描くことができるようになりました。
その後、「お絵かき辞典」も購入し、なにか絵を描こうとするときにはよく参考にしました。

今度、かいてみよう!
息子は今でも絵が上手というところまではいきませんが、この2冊の本のおかげで、以前ほど絵に対する苦手意識はなくなりました。
むしろちょっと自信さえついたようです。
自由帳に自分の好きなマンガの登場人物の絵を描いて「上手にかけたから学校で友達に見せる!」とまで言うようになりました。
親としてはうれしい限りです。
本で絵の描き方を覚えても、いい絵は描けないのか?
このような本を見て絵が描けるようになっても、「その絵には個性がない」とか「みんな同じような絵になってしまう」と思われる方もいるでしょう。
しかし、絵を描くのが苦手な子供は、芸術的な絵を描きたいわけではありません。
最低限、「みんなと同じような絵が描けるようになりたい」と思っているのではないでしょうか。
そのためには、まず基本である「物のかたちをとらえて、描きたいものが描けるようになる」ということが大切です。

「1日10分でえがじょうずにかける本」で、まずは絵の描き方の基本を押さえましょう。
そして絵を描くことになれてきたら、「お絵かき辞典」でいろんな絵を楽しんで描いてみてください!