小学1年生の算数で「文章問題が苦手」というお子さんは多いのではないでしょうか。
この記事では、算数の文章問題を得意にするための原因と対策をわかりやすく解説します!
【小学1年生の算数】文章問題が難しい原因
小学1年生の算数で文章問題でまちがってしまう原因は、大きくわけて3つあります。
【算数の文章問題が難しい・まちがう原因】
●答えの単位を書き忘れる
●問題を読んでも何を答えればよいかわからない
●問題の内容がイメージできない
小学1年生の場合、問題そのものが難しくて解けないというよりも、まだ問題の形式に慣れていないためにまちがってしまうことがあります。
お子さんに文章問題をとくコツを教えてあげて、算数を得意にしましょう!
【小学1年生の算数】文章問題が難しいときの対策
答えの数字だけでなく、必ず単位も書く
【まちがいの例】
「〜何こでしょう」「〜何まいでしょう」というような問題で、答えの数字だけを書いて単位(○こ・○まい など)を書き忘れる。
単純なミスですが、小学1年生だけでなく高学年になってもよくあるミスです。
せっかく計算の答えがあっていても、単位の書き忘れで減点されてしまうことがあります。
小学校の算数の文章問題はほとんどの場合、答えに単位が必要です。
答えの数字だけでなく、単位(cm・kgなど)や数え方(○個・○枚などの助数詞)を必ず書くように教えてあげましょう。
【算数の文章問題をとくコツ】
答えの数字だけでなく、必ず単位も書きましょう。
問題文の最後をよく見る
算数の文章問題が苦手なお子さんは、問題を読んでも「なにを答えればいいのかわからない」という場合があります。
算数の文章問題を解くときに「問題をよく読んでね」と教えても、子どもはなにをどう読めばいいのかわかりません。
問題文の中でいちばん重要なのは、問題文の最後です。
問題文の最後に書かれていることに答えればよいのです。
次の【問1】【問2】の例を見てみましょう。
【問1】りんごが10こありました。このうち 5こ たべました。のこりはなんこでしょうか。
【問2】こうえんで 15にんのこどもが あそんでいました。このうち 7にんのこどもが いえにかえりました。こうえんには なんにんの こどもが のこっているでしょう。
【問1】は簡単ですが、【問2】のように問題文が長くなってくると、なにを答えればいいかわからなくなってしまうことがあります。
【問1】【問2】も、問題文の最後(赤字部分)を見れば、なにを答えればいいのかすぐにわかります。
【算数の文章問題をとくコツ】
問題文の最後を見れば、なにを答えればいいかがわかります。
問題文の内容を頭の中でイメージする
問題を読んでもイメージできないので、問題の意味が理解できない場合があります。
問題を読むことはできても、内容を理解できないと文章問題は解けません。
慣れないうちは問題文の「りんご3こ」「おりがみ5まい」などは実際に絵に描いてみるとわかりやすいです。
【算数の文章問題をとくコツ】
●問題文の内容を絵や図を描くなどしてイメージする。
【小学1年生向け】文章問題を得意にするワーク・ドリル
教科書ワーク
いちばんおすすめなのは「教科書ワーク」です。
「教科書ワーク」は教科書の内容にそって作られたワークです。
オールカラーで絵や図がかかれているので、文章問題が苦手なお子さんでも問題の内容をイメージして解くことができます。
他のワークやドリルにくらべて答えの解説がとても丁寧に書かれているので、ご家庭で親御さんが教えるときにも助かります。
【参考:東京書籍版「教科書ワーク」の一部】
\東京書籍版はこちら/
\啓林館版はこちら/
「小学1年生 文章題にぐーんと強くなる」くもん出版
くもん出版の「小学1年生 文章題にぐーんと強くなる」は、文章題を細かいステップで繰り返し練習することによって解く力をつけるドリルです。
小学校の算数の文章題は決まったパターンのものが多いので、問題パターンに慣れれば解けるようになります。
解いているうちに自然と力がつく構成になっているので、苦手な文章題を克服するのにピッタリです。
算数が得意な子供向けの文章問題の解き方
文章問題を解くスピードを上げるコツ
算数が得意なお子さんは絵にかくよりも頭の中にイメージしながら解くと、問題を解くスピードがさらに速くなります。
試しに上で紹介した【問2】で、問題文を頭の中でイメージする練習をしてみましょう!
慣れないうちは、お子さんに目を閉じてもらい、親が問題文をゆっくり読んであげて、頭の中に問題文の内容を一文ずつ思い浮かべる練習をするといいですよ。
【問2】こうえんで 15にんのこどもが あそんでいました。このうち 7にんのこどもが いえにかえりました。こうえんには なんにんの こどもが のこっているでしょう。
15人の子供をなるべくはっきりと頭の中に思い浮かべます。
15人の子共達の中から、7人が家に帰っていくところを思い浮かべます。
最初にいた15人の子供達から人数が減っていることがはっきりイメージできれば、引き算の問題だということがわかります。
最初はゆっくり問題文を一文ずつ区切って、頭の中で思い浮かべてみましょう!
問題文を読んで頭の中でしっかりイメージできるということは、問題文を理解し式をたてることができるということです。
図に描かなくてもよいので、問題を解くスピードも速くなります。
もちろん図をかいて考えたほうがわかりやすい問題は、図をかいて解きます。問題にあった図をかくためにも、問題文の内容をしっかりイメージすることが重要です。
図を描いて考える解き方には限界がある
頭の中でイメージするだけではなく、実際に図に描いて考えたほうがいいと思われる方も多いでしょう。
確かに「図に描いてみる」とわかりやすいのですが、この方法には限界があります。
なぜなら学年が上がるにつれて、図に描けない問題が多くなるからです。
【図に描けない問題の例】
●100、1000といった大きな数の問題
●移動する点や動く図形などの問題
例えば「動く図形の問題」だと、ざっくりした図は描けても、実際に図形が動く様子は自分の頭の中でイメージして補うしか方法がありません。
「文章問題は必ず図に描いて解く」というように決めつけてしまうと、うまく図に描けない問題にあたった時に行き詰まってしまいます。
【小学1年生の算数】文章問題が難しいときの対策まとめ
小学1年生で算数の文章問題が難しい場合は、まず3つの対策を覚えて解いてみてください。
【算数の文章問題が難しいときの対策】
●答えの数字だけでなく、単位も必ず書く。
●問題文の最後を見れば、何を答えればいいかがわかる。
●問題文の内容を絵や図を描くなどしてイメージする。
算数の文章問題に慣れてきたら、さらに解くスピードを上げるためのコツも実践してみてください。
【算数の文章問題をさらに得意にするコツ】
●問題文の内容を頭の中でイメージする。