【祇園精舎の鐘の声】全文ふりがな付き・意味を子供向けにわかりやすく!

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【小学生向け・平家物語】音読教材と小説・まんがで楽しく学ぶ!

以前は中学の国語で習っていた「平家物語」ですが、現在は小学5年生で習います。

この記事では、小学生向けにわかりやすく平家物語について紹介します。

目次

小学5年生の国語で習う平家物語

小学5年生の国語で習うのは「平家物語」の有名な冒頭の部分で、「祇園精舎の鐘の声〜ひとへに風の前の塵に同じ。」までです。

いちこ

小学校の古典学習は、音読して古典の作品を楽しむことがメインです。

平家物語「祇園精舎の鐘の声〜」の 全文ふりがな(読み方)

平家物語の「祇園精舎の鐘の声〜心も詞も及ばれね。」までの全文ふりがな付きです。

※ふりがなは音読する場合の一般的な読み方にしています。

【例:「近く本朝をうかがふに」】

ふりがなとしては「ちかくほんてふをうかがふに」などが考えられますが、子どもが音読する場合の読み方として「ちかくほんちょうをうかがうに」と記載しています。

ぎおんしょうじゃの かねのこえ、
祇園精舎の鐘の声、

しょぎょうむじょうの ひびきあり。
諸行無常の響きあり。

しゃらそうじゅの はなのいろ、
沙羅双樹の花の色、

じょうしゃひっすいの ことわりをあらわす。
盛者必衰の理をあらはす。

おごれるひとも ひさしからず、
おごれる人も久しからず、

ただはるのよの ゆめのごとし。
ただ春の世の夢のごとし。

たけきものも ついにはほろびぬ、
たけき者もつひには滅びぬ、

ひとえにかぜのまえの ちりにおなじ。
ひとへに風の前の塵に同じ。

とおくいちょうを とぶらえば、
遠く異朝をとぶらへば、

しんのちょうこう、かんのおうもう、りょうのしゅうい、とうのろくさん
秦の趙高、漢の王莽、梁の朱忌、唐の禄山、

これらはみな きゅうしゅせんこうのまつりごとにもしたがわず、
これらは皆、旧主先皇の政にも従はず、

たのしみをきわめ、いさめをもおもいいれず、
楽しみを極め、諫めをも思ひ入れず、

てんかのみだれんことを さとらずして
天下の乱れむ事をさとらずして、

みんかんのうれうるところを しらざつしかば、
民間の愁ふるところを知らざつしかば、

ひさしからずして ぼうじにしものどもなり
久しからずして、亡じにし者どもなり。

ちかくほんちょうをうかがうに、
近く本朝をうかがふに、

しょうへいのまさかど、てんぎょうのすみとも、こうわのぎしん、へいじののぶより
承平の将門、天慶の純友、康和の義親、平治の信頼、

これらは おごれるこころもたけきことも、
これらはおごれる心もたけきことも、

みなとりどりにこそ ありしかども
皆とりどりにこそありしかども、

まぢかくは ろくはらのにゅうどう、
間近くは六波羅の入道、

さきのだいじょうだいじん たいらのあそんきよもりこうと もうししひとのありさま、
前太政大臣平朝臣清盛公と申しし人のありさま、

つたえうけたまわるこそ こころもことばもおよばれね。
伝え承るこそ、心も詞も及ばれね。

「祇園精舎の鐘の声〜」の意味を子供向けに解説

国語の教科書の解説

「祇園精舎の鐘の声〜」の部分の意味は、小学5年生の国語の教科書では以下のように書かれています。

祇園精舎の鐘の音は、「全ての物事は移り変わる」ということを人に思い起こさせる響きがある。沙羅双樹の花のすがたは、いきおいのさかんな者もいつかはおとろえるという道理をしめしている。おごり高ぶる人も長くは続かず、ただ春の夜の夢のようにはかない。強い者も最後には滅びる。まさに風にふき飛ぶ塵と同じである。

【引用元:光村図書「国語5 銀河」】

子供向けのわかりやすい解説

子供向けの平家物語では、「10歳までに読みたい日本名作6 平家物語」がおすすめです。

【表紙】

【画像引用元:https://www.amazon.co.jp/】

【「祇園精舎の鐘の声」の部分のページ】

【画像引用元:https://www.amazon.co.jp/】

題名に「10歳までに」とあるように小学生向けの本で、子どもが読みやすい工夫がされています。

源氏と平家の家系図や当時の地図などのイラストもたくさんのっていて、物語の歴史的背景もとてもわかりやすいです。

イラスト:夏生, その他:弦川琢司, その他:加藤康子

学習漫画でわかりやすい解説

平家物語の背景やストーリーを学びたい場合には、「まんがで読む 平家物語 」(学研まんが日本の古典)もおすすめです。

【画像引用元:https://www.amazon.co.jp/】

マンガなので、読書があまり好きではない子供でも楽しく読めます。

古典はストーリーがわかっているだけでかなり有利な教科です。

全部の原文を読むのは大変ですが、マンガならサクッと読めます。

いちこ

「学研まんが日本の古典」シリーズはおもしろくて、わが家の息子もはまりました!

監修:健五, 山野井, 編集:学研教育出版, Unknown:裕, 名古屋, Unknown:太朗, 伊部, Unknown:なお, 薙澤

小学生の子供向け・古典の音読教材

「小学生に古典は難しくてつまらないだろう」と思うかもしれませんが、子供は意外と楽しんで読んでくれます。

平家物語は文章のテンポがよいので、特に音読の教材としてとてもすぐれています。

いちこ

大人でも昔覚えた「祇園精舎の鐘の声〜」は、今でも結構覚えてますよね。

音読は小学生からでも簡単にできる古典学習です。

音読の教材としておすすめなのが、「徹底反復音読プリント」です。

徹底反復音読プリント

平家物語は「祇園精舎の鐘の声」から「ひとへに風の前の塵に同じ」まではもちろん、その続きの「遠く異朝をとぶらへば」から「心も詞(ことば)も及ばれね。」までのっています。

「平家物語」以外にも、小説、詩・短歌・俳句・日本の古典・漢詩・歌舞伎のセリフなど、あらゆるジャンルの名作がのっています。

わたしと小鳥とすずと (金子みすゞ)
雨ニモマケズ (宮沢賢治)
竹取物語
坊ちゃん (夏目漱石)
枕草子 (清少納言)
徒然草 (吉田兼好)
論語 (孔子)
平家物語
方丈記 (鴨長明)
源氏物語 (紫式部)
春望 (杜甫)
孟子 (孟子)
他、全55作品

音読に特化した教材なので、字が大きくて見やすいのもよいです。

漢字にはすべてふりがながふってあるので、小学校低学年のお子さんでも大丈夫です。

いちこ

わが家はこれで何度も音読をしました!

【小学生の子供向け・平家物語】まとめ

小学生5年生で習う平家物語の学習についてまとめました。

小学5年生で習うのは「祇園精舎の鐘の声」の部分のみですが、中学2年生では那須与一(なすのよいち)という弓の名手が登場する「扇の的」の話も習います。(教科書が光村図書の場合)

中学・高校で「古典は苦手・・」とならないように、楽しみながら学んでみてください!

この記事を書いた人:いちこ
子供の学習について考える
東大法学部卒業後、大手企業に就職。現在は子供2人のママ。楽しく効果的な学習方法について日夜考え抜く日々。Twitterでは子供の学習や受験についてつぶやいているので、気軽にフォローしてくださいね。時々、親ばかツイートあり(笑)
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