平家物語は小学5年生の国語で初めて習います。
この記事では、小学生向けにわかりやすく平家物語が学べる音読教材や本を紹介します。
【この記事で紹介する小学生向け・平家物語】
▶徹底反復音読プリント
→音読専用の教材。「祇園精舎の鐘の声〜心も詞も及ばれね。」までがのっている。
▶平家物語 夢を追う者 (講談社青い鳥文庫)
→小中学生向けの文庫本なので、内容がわかりやすく安心して読める。
▶まんがで読む 平家物語 (学研まんが日本の古典)
→学研の学習まんがで楽しく読める。
小学5年生の国語で習う平家物語
以前は中学の国語で初めて習っていた「平家物語」ですが、現在は小学5年生で習います。
小学5年生の国語で習うのは「平家物語」の有名な冒頭の部分です。

小学校の学習では、音読で古典作品を楽しむことがメインです。
祇園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、
ただ春の世の夢のごとし。
たけき者もつひには滅びぬ、
ひとへに風の前の塵に同じ。
【読み方】
ぎおんしょうじゃのかねのこえ、
しょぎょうむじょうのひびきあり。
しゃらそうじゅのはなのいろ、
じょうしゃひっすいのことわりをあらわす。
おごれるひともひさしからず、
ただはるのよのゆめのごとし。
たけきものもついにはほろびぬ、
ひとえにかぜのまえのちりにおなじ。
文章の意味は、光村図書の国語の教科書より引用させていただきました。
祇園精舎の鐘の音は、「全ての物事は移り変わる」ということを人に思い起こさせる響きがある。沙羅双樹の花のすがたは、いきおいのさかんな者もいつかはおとろえるという道理をしめしている。おごり高ぶる人も長くは続かず、ただ春の夜の夢のようにはかない。強い者も最後には滅びる。まさに風にふき飛ぶ塵と同じである。
【引用元:光村図書「国語5 銀河」】
中学2年生の国語では、那須与一(なすのよいち)という弓の名手が登場する「扇の的」の話も習います。(教科書が光村図書の場合)
小学生向け・平家物語の音読教材
「小学生に平家物語は難しくてつまらないんじゃないか」と思うかもしれませんが、そうでもありません。
平家物語は文章のテンポがよいので、特に音読の教材としてはとてもすぐれています。



大人でも昔覚えた「ぎおんしょうじゃのかねのこえ・・」を、今でも覚えているという方が多いのではないでしょうか。
平家物語の音読もそうですが、古典作品の音読は小学生からでも簡単にできる古典学習です。
音読の教材としておすすめなのが、「徹底反復音読プリント」です。
平家物語は「祇園精舎の鐘の声」から「ひとへに風の前の塵に同じ」まではもちろん、その続きの「遠く異朝をとぶらへば」から「心も詞(ことば)も及ばれね。」までのっています。
「平家物語」以外にも、小説、詩・短歌・俳句・日本の古典・漢詩・歌舞伎のセリフなど、あらゆるジャンルの名作がのっています。
わたしと小鳥とすずと (金子みすゞ)
雨ニモマケズ (宮沢賢治)
竹取物語
坊ちゃん (夏目漱石)
枕草子 (清少納言)
徒然草 (吉田兼好)
論語 (孔子)
平家物語
方丈記 (鴨長明)
源氏物語 (紫式部)
春望 (杜甫)
孟子 (孟子)
他、全55作品
音読に特化した教材なので、字が大きくて見やすいのもよいです。
漢字にはすべてふりがながふってあるので、小学校低学年のお子さんでも大丈夫です。


小学生向け・平家物語のストーリーがわかる本
小学生でも読みやすい平家物語の本として、小中学生向けの文庫本と学習まんがの2つを紹介します。
「小学生から古典に親しみたい」「歴史に興味がある」というお子さんにおすすめです。
平家物語 夢を追う者 (講談社青い鳥文庫)
講談社の青い鳥文庫シリーズの「平家物語」です。
青い鳥文庫は小学生・中学生向けのシリーズなので、小学生が読むのにちょうどよいです。
漢字にはふりがながふってあるので、漢字が苦手なお子さんでも大丈夫です。
まんがで読む 平家物語 (学研まんが日本の古典)
学研が出している「学研まんが 日本の古典」シリーズの「平家物語」です。
まんがなので、読書があまり好きではないお子さんでも楽しく読むことができます。
学研の学習まんがはおもしろくて子どもが読みやすいだけでなく、ところどころに歴史に必要な知識などが説明されているので、歴史の学習用としても参考になります。



うちの息子もこの「学研まんが 日本の古典」シリーズはおもしろいと言って、「古事記」「枕草子」など、たくさん読みました!


【小学生向け・平家物語】まとめ
小学生にもわかりやすい平家物語の教材・本についてまとめました。
「古典は苦手・・」とならないよう、楽しみながら学んでみてください!
【小学生向け・平家物語】
▶徹底反復音読プリント
→音読専用の教材。「祇園精舎の鐘の声〜心も詞も及ばれね。」までがのっている。
▶平家物語 夢を追う者 (講談社青い鳥文庫)
→小中学生向けの文庫本なので、内容がわかりやすく安心して読める。
▶まんがで読む 平家物語 (学研まんが日本の古典)
→学研の学習まんがで楽しく読める。