小学生の国語力を上げるには「徹底反復音読プリント」で音読するのがおすすめです

どうしたら得意になるのかしら?
中学受験する子もしない子も、国語力はすべての教科にずっとかかわってくるので必須ですよね。
「国語は勉強しなくても得意」というお子さんもいるでしょうが、どう勉強すれば国語力がつくのかわからないというお子さんのほうが多いのではないでしょうか。
小学生の国語力を上げるには、まず音読がおすすめです。
音読の教材としておすすめなのが、陰山英男先生の「徹底反復音読プリント」です。

陰山英男先生といえば「百ます計算」が有名です。陰山メソッドといわれる学習法の中核が、「百ます計算」と「音読」であり、脳を活性化させる効果があるのだそうです。
「徹底反復音読プリント」には、いわゆる名文とされる有名な作品の文章が、なんと55個ものっています。
これで定価550円(税込)とは信じがたいコスパです。
「徹底反復音読プリント」おすすめの理由

2-1.有名な古典作品がたくさんのっている
「徹底反復音読プリント」には、55個もの有名な文章がのっています。
小説だけでなく、「平家物語」や「論語」などの有名な古典もたくさんのっていて、音読のついでに古典も学ぶことができます。
みなさんも「平家物語」や「論語」は暗記させられた記憶がありますよね。どうせ覚えないといけないものなら、記憶力のよい小学生のうちに覚えてしまったほうがいいです。
暗記するまでにはならなくても、古典の独特の言い回しに慣れ親しむことができれば、十分効果があります。

もっとたくさん覚えてビックリさせちゃおう!
「徹底反復音読プリント」には、小説、詩・短歌・俳句・日本の古典・漢詩・歌舞伎のセリフなど、あらゆるジャンルの名作がずらっとそろっています。以下はその一部です。
わたしと小鳥とすずと (金子みすゞ)
雨ニモマケズ (宮沢賢治)
竹取物語
坊ちゃん (夏目漱石)
枕草子 (清少納言)
徒然草 (吉田兼好)
論語 (孔子)
平家物語
方丈記 (鴨長明)
源氏物語 (紫式部)
春望 (杜甫)
孟子 (孟子)
他、全部で55作品

しかも有名な作品がそろってる!
こういった名作はネットでも無料で見ることはできますが、1冊にギュッとまとまっていたほうが、「今日はどれを読もうかな?」と楽しく選べて、毎日音読が続けられそうですね。
2-2.字が大きくて見やすい
「徹底反復音読プリント」は、字が大きくて見やすいうえに行間もしっかりとってあるので、子供が読みやすいです。
文章を目で追いやすいので、実際に音読するときに「どこまで読んだかわからない」ということもありません。
もともの本を読むのがあまり好きではない子供は、「字が小さい」というだけで読まなかったりするので、字の大きさは重要です。
2-3.すべての漢字にふりがながふってある
「徹底反復音読プリント」は、すべての漢字にふりがながふってあります。
本文だけでなく、題名・作者名・古典の口語訳にも、すべて漢字にふりがながふってあります。なので、漢字の多い難しい文章も、低学年でも問題なく読むことができます。
年齢差のある兄弟姉妹でも、一緒に音読することができます。

2-4.漢詩・漢文の口語訳(現代語訳)がのっている
漢詩・漢文にはすべて口語訳がのっています。
子供が音読していて「これはどういう意味だろう?」と思ったときに、すぐにわかるのはいいですね。
漢詩や漢文の作品を音読するときには、「口語訳」もあわせて音読するとよいでしょう。
漢詩や漢文は、音読しただけでは意味がよくわかりません。
「口語訳」もあわせて音読すれば、意味がわかるようになって一石二鳥です。
2-5.巻末に作者と作品の紹介がのっている
巻末に、「作品・作者紹介」として、それぞれの作品の作者がどのような人物だったかといった経歴や他の主な作品などがまとめられています。
短い紹介文ですが、とても参考になります。
例えば詩人の萩原朔太郎であれば、「マンドリンを演奏した」などという大人でもあまり知らないようなちょっとしたエピソードが書かれており、豆知識のような楽しさがあります。
「作品・作者紹介」の部分にはふりがながふってないので、お子さんの音読が終わった後、大人が「この作者はこんな人だったんだよ。」などと言って読んであげるといいですね。

2-6.値段が安い
こんなに内容がつまっているのに、1冊550円(税込)とは驚きのコスパです!

「徹底反復音読プリント」は子供には難しい?
「徹底反復音読プリント」は、難しい文章や古典が多く、さし絵なども最小限でほとんど文章しかのっていません。
そのため、ぱっと見ではつまらなそうな本に見えるかもしれません。
しかし、実際に読んでみればわかりますが、リズミカルでテンポのよい文章が多いので、子供は楽しく音読できます。
「あめんぼ赤いなアイウエオ」なんて、絶対楽しいですよね。
「平家物語」の出だしの「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。(ぎおんしょうじゃのかねのこえ、しょぎょうむじょうのひびきあり」も、文章のテンポがとてもよいです。
黙読するのはつまらなくても、声に出して音読するのは、子供たちにとっては楽しく感じるようです。
「国語の力がグングン伸びる 1分間速音読ドリル」との比較
他に音読用の教材として有名なのが、齋藤孝先生の「国語の力がグングン伸びる 1分間速音読ドリル」です。
こちらは1分間という時間制限を設けて、その中で間違えずに早く読むことで、「集中力・注意力・記憶力」を向上させようという内容です。
のっている作品は「平家物語」などの古典もありますが、「ごん狐」や「走れメロス」など、物語がやや多めです。
お子さんによって、ストーリー性のある物語のほうが楽しく読めるというような場合には、「徹底反復音読プリント」よりも、「国語の力がグングン伸びる 1分間速音読ドリル」のほうをおすすめします。
古文や漢詩などの古典作品をたくさん学んでほしい場合には、「徹底反復音読プリント」がおすすめです。
音読で国語力が上がる理由

それで国語力がつくのかしら?
国語力にはいろいろありますが、おおまかに言って読む力(読解力)と書く力(文章力)が重要です。
これらは漠然としているので、国語力を上げるといってもどうしていいかわからなくなってしまいます。
そこで「音読」です。
音読は、例えるなら算数の計算練習や野球の素振りのようなもので、読解力や文章力が上がるもととなる基本の力を上げることできます。
国語が得意で読解力が高い子は、文章を読みながら「ここはこう書いてあるけど、本当に作者が言いたいのは〇〇なんじゃないだろうか。」などと作者の意図をくみながら読むことができます。
国語が苦手な子の場合は、そのレベルに行く前にまず文章を正しく読めるということが大切です。
自分で声を出して繰り返し読むことにより、自然に正しく読む力が身に付きます。
また、文章の流れや言い回しが頭に入ることによって文章力を上げることにもつながっていきます。
いきなり長文を読んだり、作文を書いたりするより、ハードルも低いので楽しく続けられるのもいい点です。
音読で国語力を上げよう~わが家の場合~
わが家で音読をやり始めた時、親がいろいろ工夫しなくても、「徹底反復音読プリント」そのものが子供たちが楽しく音読できるように工夫されていると感じました。
まず最初にのっている「お口の準備運動」は、誰でも聞いたことのある「あめんぼ赤いなアイウエオ」に始まって「ワイウエオ」まである文章ですが、これが楽しすぎます!わが家の小学生兄妹は、あっという間に暗記してしまいました。
ちょっと難しいかなと思った「平家物語」や「春望」(国破れて山河あり~で始まる漢詩)も、早々に丸暗記してしまいました。やはり、子供達の記憶力はすごいですね。
古典の音読は、将来の高校受験・大学受験にも役に立ちます。
とはいっても「平家物語」のあまりにも有名な出だしの部分「祇園精舎の鐘の声・・・」が、そのまま入試問題に出ることはないでしょう。
しかし、音読することによって、古文漢文の独特の言い回しに今のうちから慣れておけば、かなり有利になるでしょう。
私自身、高校の古典の勉強は、ほぼ音読のみで突破しました(笑)
古典こそ、最も音読が役に立つのです。

うちの子、あきっぽいけど続けてくれるかしら。
音読はできれば毎日やったほうが効果はあると思いますが、ノルマのようになってしまうと楽しくありません。
あまり強制しないほうがよいと思います。
音読が続かない時には、お子さんが宿題などが終わって「勉強が終わったから、ゲームしていい?」と言った時に、「音読をやったら、ゲームをいつもより少し長くやってもいいよ。」というような、ごほうびをつけてあげるといいですよ。
一度、音読をやってみれば、お子さんも音読の楽しさに気付いてくれるでしょう。
国語力アップに、ぜひ「徹底反復音読プリント」をでの音読を試してみてください。