小学生でも過去問で対策することで歴史検定に合格できます!
この記事では、実際にわが家の息子が小学生の時に歴史能力検定5級・4級・準3級に合格した体験をもとに、歴史検定合格のコツについて解説します。
小学生は歴史検定5級がおすすめ
小学生に歴史検定5級がおすすめな理由
歴史能力検定は(通称:歴史検定、歴検)は、学年や資格などに関係なく、どの級からでも自由に受けることができます。
1級から5級までのうち、小学生におすすめなのは一番下の「5級 歴史入門」です。
歴史検定5級の出題例
歴史検定5級で出題される問題例です。
豊臣秀吉が出した刀狩令(かたながりれい)に関する問題です。
【5級 練習問題】
引用元:歴史能力検定協会公式サイト
「諸国の百姓が、刀・弓・やり・鉄砲どの武器をもつことをかたく禁止する。武器をたくわえ、年貢をおさめず一揆をくわだてる者は、きびしく処罰する。」
この法令を出した人物の名前として正しいものを、次の1~3のうちから一つ選べ。
1.織田信長(おだのぶなが)
2.豊臣秀吉(とよとみひでよし)
3.徳川家康(とくがわいえやす)
【正解】2.豊臣秀吉
歴史好きな小学生なら、そんなに難しくないですよね。
【歴史検定5級】合格ラインと合格率
歴史検定5級は合格ラインもゆるめで、合格率も94%とかなり高いです。
●5級の合格ライン:正解率 約60%
●5級の合格率:94%
(2021年度 第40回)
10人中9人以上の受験者が合格してますね!
わが家の息子は小学2年生で角川の漫画日本の歴史シリーズにはまって繰り返し読んだおかげで、小学3年生で歴史検定5級に合格することができました!
小学生が歴史検定5級に合格するための3つのコツ
【歴史検定5級に合格するコツ】
●過去問を数年分やってみる
●苦手な時代がわかったら、その時代を復習する
●マークシート形式の練習をしておく
3つのコツについて、わかりやすく解説していきます!
過去問を数年分やってみる
歴史検定5級では、毎年似たような問題がくり返し出題されています。
例えば、縄文時代の代表的な遺跡である青森県の三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)は、何度も出題されています。
参考書や無料アプリなどで勉強するよりも、歴史検定の過去問を数年分やるほうが確実に効果があります。
まちがった問題は必ず復習して、正しい答えを覚えておきましょう。
苦手な時代がわかったら、その時代を復習する
過去問をやってみると「戦国時代は得意だけど縄文・弥生時代は苦手」など、お子さんの傾向がわかります。
苦手な時代がわかったら、必ず復習しておきましょう。
わが家の息子の場合は、「漫画日本の歴史」で苦手な時代を解説している部分の読み直しをしました。
縄文時代から近現代まで、まんべんなく出題されます。苦手な時代は復習しておきましょう!
マークシート形式の練習をしておく
マークシート形式の試験を受けたことがないお子さんは、過去問を本試験と同じ方式で時間を計ってやってみましょう。
本番と同じように練習しておけば、試験でもあせらずに落ち着いてできますね!
書店やネットで販売されている公式過去問題集「歴史能力検定 全級問題集」には、試験で実際に使用される解答用紙の縮小版がのっています。
解答用紙(縮小版)をA4の大きさに拡大コピーして使えば、実際の試験と同様の練習ができます。
歴史検定の公式過去問題集
公式過去問題集「歴史能力検定 全級問題集」
歴史能力検定の公式過去問題集は「歴史能力検定 全級問題集」です。
最新版は、2022年に実施された第41回歴史能力検定の全ての級(1級~5級)の問題がのっています。
【歴史能力検定 全級問題集】
●1級から5級まで、すべての級の問題がのっている。
●実際の試験で使用するものと同じ解答用紙の縮小判がついている。
解答用紙の縮小版をA4サイズに拡大コピーして使えば、本試験と同じように練習できてとても便利です。
全ての級の問題がのっているので、5級より上の級にチャレンジする時にも使えます!
歴史検定5級のみの過去問題集(使う時は注意が必要)
Amazonなどで歴史検定5級の過去問を検索すると、「歴史能力検定 全級問題集」以外にもいくつか問題集が出てきます。
5級の問題だけが過去5年分のっているので便利に見えますが、購入はおすすめしません。
【5級のみの過去問題集の注意点】
●現在は中古品(2012年度以前)しかなく、Amazonでは定価より高く売られている場合が多い。
●解答用紙の縮小判も付いているが、現在の試験で使用されているものとは違うので参考にしないこと!
過去問を数年分やりたい場合は、「歴史能力検定 全級問題集」を何冊か買うことをおすすめします!
歴史検定の過去問のダウンロード
歴史検定公式サイトで解答のみダウンロード可能
歴史検定の過去問が無料でダウンロードできるサイトなどは、残念ながら見つかりませんでした。
解答のみであれば、歴史能力検定公式サイトで1年分のみ公開されておりダウンロードできます。
解答は歴史検定の試験日(11月頃)翌日から翌年の4月頃まで公開されています。
歴史検定を受けた時に自分の解答を問題用紙にチェックしておけば、翌日に公式サイトで公開される解答を見て自己採点ができます。
4月下旬頃に公開が終わるので、必要な方は早めにダウンロードしておきましょう。
歴史検定の無料の練習問題
歴史検定協会公式サイトに無料の練習問題がのっています。
5級の練習問題は、全部で8問見ることができます。
【歴史能力検定】試験当日の注意点
歴史能力検定5級の試験では、途中退出できる場合が多いです。
5級の会場では、早めに解き終わって途中退出する人がたくさんいました。
試験時間50分のうち一定の時間(30分ぐらい)過ぎた時点で、試験監督者から「終わった人は静かに退出してよい」と言われることがあります。
試験会場によっては、試験が始まる前に「何時何分を過ぎたら途中退出してよい」と言われる場合もあります。
【試験当日の注意点】
●途中退出できる場合、お子さんは問題を解き終わっても試験終了まで席にいるか、または途中退出するか、どちらにするかあらかじめ決めておきましょう。
●お子さんが途中退出する場合、待ち合わせ場所を決めておきましょう。
広い試験会場だと建物内に付き添いの人が待つことのできるスペースがある場合もありますが、付き添いの人は建物内で待てない場合も多いです。
お子さんが途中退出する場合、前もって待ち合わせ場所を決めておくと安心です。
【参考】歴史能力検定の概要
歴史能力検定の概要についてかんたんにまとめました。
正確な情報は歴史能力検定協会の公式サイトでご確認ください。
検定の申込時期・実施時期
「歴史能力検定」とは、歴史能力検定協会が毎年実施している検定です。
これまでの累計受験者数はのべ55万人で、たくさんある検定の中でもかなり人気があります。
検定日 | 年1回、11月下旬に実施される。 |
申込時期 | 6月下旬~7月頃に申込開始し、10月頃が申込締切。 |
申込方法 | 申込方法は2種類。 ●インターネットで申し込む ●郵便局で郵便払込取扱票にて申し込む |
【参考:昨年度(2022年度)の概要】
●申込み開始:2022年6月20日
●検定日:2022年11月27日
●個人申込締切:2022年10月18日
各級の試験内容・レベル
歴史能力検定の各級の内容です。
試験名 | めやす | 出題形式 | 出題数 | 時間 |
---|---|---|---|---|
1級 ・日本史 ・世界史 | 大学以上 | 4肢択一問題 ・記述 ・論述問題 | 30問 | 50分 |
2級 ・日本史 ・世界史 | 高校 | 4肢択一問題 ・記述問題 | 50問 | 50分 |
3級 ・日本史 ・世界史 | 高校 | 4肢択一問題 | 50問 | 50分 |
準3級 ・日本史 | 中学校 | 4肢択一問題 | 50問 | 50分 |
4級 ・歴史基本 | 中学校 | 4肢択一問題 | 50問 | 50分 |
5級 ・歴史入門 | 小学校 | 3肢択一問題 | 40問 | 50分 |
漫画日本の歴史だけで、小学3年生が歴史検定5級に合格!
わが家の息子は小学2年生の時に「角川まんが学習シリーズ 日本の歴史」にはまり、くり返し読んでいました。
試しに小学3年生の時に歴史能力検定5級を受けたところ、合格することができました!
その後は4年生で4級に合格、5年生で準3級日本史に合格しました。
歴史能力検定に合格したことで自信がついて、歴史が好きになるね!
息子の歴史好きは、かっこいい戦国武将にはまったことがきっかけです。
日本史をきっかけに、世界史・地理・中国史・三国志・故事成語など、様々なものに興味がひろがりました。
歴史に興味があるお子さんなら、ぜひ「歴史能力検定」を受けてみてください!