歴史好きな小学生のお子さんなら、歴史能力検定にチャレンジしてみましょう!
歴史能力検定5級は小学校で学ぶ基本レベルなので、そんなに難しくありません。
この記事では、実際にわが家の息子が小学生の時に歴史能力検定5級・4級・準3級に合格した体験をもとに解説します。
小学生は歴史能力検定5級に挑戦しよう

歴史能力検定は(通称:歴史検定、歴検)は、学年や資格などに関係なく、どの級からでも自由に受けることができます。
1級から5級までのうち、小学生が受けるのにおすすめなのは、一番かんたんな「5級 歴史入門」です。
5級では、たとえばこんな問題が出ます。
【5級 練習問題】
「諸国の百姓が、刀・弓・やり・鉄砲どの武器をもつことをかたく禁止する。武器をたくわえ、年貢をおさめず一揆をくわだてる者は、きびしく処罰する。」
この法令を出した人物の名前として正しいものを、次の1~3のうちから一つ選べ。
1.織田信長(おだのぶなが)
2.豊臣秀吉(とよとみひでよし)
3.徳川家康(とくがわいえやす)
【正解】2.豊臣秀吉
引用元:歴史能力検定協会公式サイト

豊臣秀吉が出した刀狩令(かたながりれい)の問題だね。
歴史好きな小学生なら、そんなに難しくないよね!
歴史能力検定5級の合格ライン(正解率)と合格率
実は歴史検定5級はそんなに難しくありません(笑)
●5級の合格ライン:正解率 約60%
●5級の合格率:91.8%
(2019年度 第38回)



6割できれば合格で、10人中9人が合格しているよ!
わが家の息子は角川の漫画日本の歴史が大好きで、くり返し読んでいたおかげで合格することができました!
小学生が歴史能力検定5級に合格するための3つのコツ
過去問を数年分やってみる
歴史検定5級では、毎年似たような問題がくり返し出題されています。



例えば、縄文時代の代表的な遺跡である青森県の三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)は、何度も出題されているよ!
日本史学習の無料アプリなどで勉強するよりも、過去問をやるほうが確実です。
まちがった問題は必ず復習して、正しい答えを覚えておきましょう。
苦手な時代がわかったら、その時代を復習しておく
過去問をやってみると「戦国時代は得意だけど縄文・弥生時代は苦手」など、お子さんの傾向がわかります。
苦手な時代がわかったら、必ず復習しておきましょう。
わが家の息子の場合は、「漫画日本の歴史」で苦手な時代を解説している部分の読み直しをしました。



歴史検定では縄文時代から近現代までまんべんなく出題されるので、苦手な時代はなくしておこう!
マークシート形式の練習をしておく
マークシート形式の試験を受けたことがないお子さんは、過去問を本試験と同じ方式で時間を計ってやってみましょう。



本番と同じように練習しておけば、試験であせらずに落ち着いてできるよ!
書店やネットで販売されている公式過去問題集「歴史能力検定 全級問題集」には、試験で実際に使用される解答用紙の縮小版がのっています。
解答用紙(縮小版)をA4の大きさに拡大コピーして使えば、実際の試験と同様の練習ができるのでおすすめです。
歴史能力検定の過去問(問題集・無料の練習問題)
公式過去問題集「歴史能力検定 全級問題集」
歴史能力検定の公式過去問題集は「歴史能力検定 全級問題集」です。
最新版は、2021年に実施された第40回歴史能力検定の全ての級(1級~5級)の問題がのっています。


【歴史能力検定 全級問題集】
●1級から5級まで、すべての級の問題がのっている。
●実際の試験で使用するものと同じ解答用紙の縮小判がついている。
解答用紙の縮小版をA4サイズに拡大コピーして使えば、本試験と同じように練習できてとても便利です。



全ての級の問題がのってるから、5級に合格した後さらに上の級にチャレンジする時にも使えるね!
歴史検定5級のみの過去問題集(使う時は注意が必要)
Amazonなどで歴史検定5級の過去問を検索すると、「歴史能力検定 全級問題集」以外にもいくつか問題集が出てきます。
5級の問題だけが過去5年分のっているので便利ですが、購入する場合は注意が必要です。
これらの問題集の特長と、購入する場合の注意点を記載しておきます。
【5級のみの過去問題集について】
●5級の過去問のみ、5年分(5回分)のっている。
●現在は中古品(2012年度以前)しかなく、Amazonでは定価より高く売られている場合が多い。
●解答用紙の縮小判も付いているが、現在の試験で使用されているものとは違うので参考にしないこと!



過去問を数年分やりたい場合は、 「歴史能力検定 全級問題集」を何冊か買うことをおすすめするよ!
無料の練習問題
「どんな問題が出るかちょっと見てみたい」という場合は、歴史検定協会公式サイトに練習問題がのっています。
5級の練習問題は、全部で8問見ることができます。
【歴史能力検定】試験当日の注意点
歴史能力検定5級の試験では、途中退出できる場合がほとんどです。



5級はやさしいので、早めに解き終わって途中退出する人がたくさんいるよ。
試験時間50分のうち一定の時間(30分ぐらい)過ぎた時点で、試験監督者から「終わった人は静かに退出してよい」と言われます。
試験会場によっては、試験が始まる前に「何時何分を過ぎたら途中退出してよい」と言われる場合もあります。
【試験当日の注意点】
●途中退出できる場合、お子さんは問題を解き終わっていても試験が終わるまで席にいるか、終わったら途中退出するか、どちらにするかあらかじめ決めておきましょう。
●お子さんが途中退出する場合、待ち合わせ場所を決めておきましょう。
数年前は試験会場の建物内に付き添いの人が待つことのできるスペースがあることが多かったのですが、現在は密を避けるため、付き添いの人は建物内で待てない場合が多いです。
お子さんが途中退出する場合、待ち合わせ場所を決めておくと安心ですよ。
【参考】歴史能力検定の概要


歴史能力検定の概要についてかんたんにまとめました。
正確な情報は歴史能力検定協会の公式サイトでご確認ください。
検定の申込時期・実施時期
「歴史能力検定」とは、歴史能力検定協会が毎年実施している検定です。
これまでの累計受験者数はのべ54万人で、たくさんある検定の中でもかなり人気があります。
検定日 | 年1回、11月下旬に実施される。 |
申込時期 | 6月下旬~7月頃に申込開始し、10月頃が申込締切。 |
申込方法 | 申込方法は2種類。 ●インターネットで申し込む ●郵便局で郵便払込取扱票にて申し込む |
各級ごとの試験内容・レベル
歴史能力検定の各級の内容です。
試験名 | めやす | 出題形式 | 出題数 | 時間 |
---|---|---|---|---|
1級 ・日本史 ・世界史 | 大学以上 | 4肢択一問題 ・記述 ・論述問題 | 30問 | 50分 |
2級 ・日本史 ・世界史 | 高校 | 4肢択一問題 ・記述問題 | 50問 | 50分 |
3級 ・日本史 ・世界史 | 高校 | 4肢択一問題 | 50問 | 50分 |
準3級 ・日本史 | 中学校 | 4肢択一問題 | 50問 | 50分 |
4級 ・歴史基本 | 中学校 | 4肢択一問題 | 50問 | 50分 |
5級 ・歴史入門 | 小学校 | 3肢択一問題 | 40問 | 50分 |
漫画日本の歴史を読んだだけの小学3年生が、歴史検定5級に合格!


わが家の息子は小学2年生の時に「角川まんが学習シリーズ 日本の歴史」にはまり、くり返し読んでいました。
試しに小学3年生の時に歴史能力検定5級を受けたところ、合格することができました!
その後は4年生で4級に合格、5年生で準3級日本史に合格しました。



歴史能力検定に合格して自信がつくと、どんどん歴史が好きになるね!
息子の歴史好きは、かっこいい戦国武将にはまったことがきっかけです。
日本史をきっかけに、世界史・地理・中国史・三国志・故事成語など、様々なものに興味がひろがりました。
歴史に興味があるお子さんなら、ぜひ「歴史能力検定」を受けてみてください!