学校や塾で先生が勉強を教えるのとはちがい、家で親が子供に勉強を教えるにはコツがあります。
子供が低学年の頃は勉強そのものを教えてあげることも必要ですが、成長して学年が上がるにつれ、「子供が一人で勉強できるようにすること」が大切です。
この記事では、親が教えることが一番多い「算数」を例に、教え方のコツについてわかりやすく解説します。
【勉強の教え方のコツ】まず教科書のどこにのっているか、子供に探させる
お子さんから問題の解き方を聞かれたときは、まず、その問題のもとになる内容が教科書のどこにのっているかを子供自身に探してもらいましょう。
学校のテストや宿題に出る問題なら、必ず教科書のどこかに解説や似たような問題がのっているはずです。
子供が教科書にのっている箇所を見つけることができたら、それを見ながら問題を解いてもらいます。
塾の宿題なら、塾のテキストや参考書などで探してみよう。
子供が教科書の解説を見て解き方がわかったなら、子供自身で解いてもらいます。
もし子供が教科書を見てもわからなかったら、その時に初めて親が教えてあげましょう。
【勉強の教え方のコツ】一度に最後まで教えず、教科書に書いてある手順にそって教える
算数の問題で難しいのは、単純な計算問題ではなく、文章題や図形の問題などですよね。
このような問題は、いくつかの要素を組み合わせて一つの問題が作られています。
子供が「わからない!」と言っていても、全部がわからないのではなく、一つ一つの要素はわかっている場合が結構あります。
いきなり最後まで全部教えずに、少し教えて「ここから先は自分でできる?」などと声をかけてみるといいでしょう。
少しでも自分の力で解ければ、「自分でできた!」という子供の自信にもつながります。
家庭で算数を自主学習する場合、1問1問に時間のかかるような難しい問題ばかりでなく、楽しく集中して取り組めるようなドリルもおすすめです。
そのほうが親も子もストレスなくできます。
おすすめの算数ドリルについては、こちらの記事もどうぞ。
親世代と子世代では学習内容が変わっている
親自身が小学生だったころと今とでは、教科書の記述もかなり変わっています。
私たち親世代が習っていないことが教科書にのっている場合もあります。
小学生の問題だから簡単だと思って教科書を見ずに教えると、「親が教えたやり方と教科書に書いてあるやり方が違っている」なんてことにもなりかねません(汗)
親が子供に教える時は、きちんと教科書を見ながら教えてあげましょう。
記憶に頼らず、親も学び直すつもりで教科書をちゃんと見てみよう!
親御さん自身が算数が苦手で教科書を見てもわからないという場合は、「教科書ガイド」や「教科書ワーク」があると役に立ちます。
教科書より詳しく解説されているのでわかりやすいです。
「教科書ガイド」「教科書ワーク」については、こちらの記事をどうぞ。
子供が自分一人で勉強できるように習慣付けよう
親が子供に勉強を教えられるのも、小学生くらいまでがピークではないでしょうか。
中学生になれば勉強の内容もだんだん難しくなりますし、親がつきっきりで教えるのを嫌がるお子さんも多いでしょう。
最初にも言いましたが、子供が小学生の頃に親がやっておくべきことは、勉強そのものを教えることよりも、「子供が一人で勉強できるようにすること」だと思います。
そのためには、子供が自分で教科書やテキストを調べて、自分の頭で考える勉強の仕方を習慣にしていくことが大切です。
子供が自分で勉強してくれるようになれば、親も一安心ですね!