小学生が先取り学習をする場合、算数か英語が多いですね。
実はもっとおすすめの科目があります。
それは「古典」です!
かんたんにできてメリット「大」なんです!
中学受験しないお子さんはもちろん、受験するお子さんでも、まだ忙しくない低学年の頃にぜひ取り入れてみてください。
小学生の先取り学習に「古典」がおすすめの理由
なぜ「古典」なのか? 3つの理由があります。
古典は高校受験・大学受験では重要な科目である
高校受験でも大学受験でも、国語はほとんどの人が必要な教科です。
そして国語の中には、古典(古文・漢文)が含まれています。
例として、大学入試の場合を見てみましょう。
【大学入試のセンター試験(共通テスト)の国語について】
●大問4つのうち、第1問と第2問は現代文、第3問は古文、第4問は漢文。
●マークシートの問題数では、なんと35問中15問が古典!
古典のしめる割合が、意外と大きいですね!
古典は先取り学習のメリットが大きい
「古典は苦手」という人は結構多いですね。
学年が進むにつれてだんだん苦手になるというよりも、「最初から苦手」という人が多いのではないでしょうか。
中学で習い始めた時に「とっつきにくさ」のせいで苦手だなと感じてしまい、そのまま本当に苦手になってしまった人が多いのではないでしょうか。
小学生のうちから古典に慣れておけば、この「とっつきにくさ」を感じることなく、スムーズに学習できます。
中学受験しない子供が、中学受験組より1歩リードできる
中学受験の入試に古典は出ないので、受験する子供達も古典の勉強はほぼしません。
関係があるのは「故事成語」くらいでしょうか。
公立の中学校にも、中学受験をしたけど残念ながら希望の学校に行けなかった子供達が何割か入学してきます。
受験勉強をしっかりやってきた子供達と競うのですから、国語や算数などは明らかに不利です。
でも、受験した子供達が勉強していない古典でリードすれば、かなり有利になりますね!
英語は中学受験をする子供達も、結構勉強している場合が多いです。
英語は将来にわたって必要なため、受験に関係なく子供に勉強させたいと思う親が多いからです。
英語の先取りはもちろん有効だと思いますが、そこに古典も少しだけプラスしてみたらどうでしょう。
古典を勉強している小学生は少ないので、大きなリードになりますよ!
【古典の先取り学習】音読をやってみよう!
古典の先取り学習といっても、むずかしいことは必要ありません。
することはひとつ、ずばり「音読」です!
わが家では、音読の教材として陰山英男の徹底反復音読プリント
音読は簡単にできるのに、一度にこんなにたくさんの効果があります。
●1.古典の文章を、目で追うのに慣れる
●2.声を出して読むことにより、独特の読み方や言い回しに慣れる
●3.音読の声を耳で聞くことにより、文章が頭に入りやすい
●4.韻(いん)をふんだものやリズミカルな文章が多く、子供が音読していて楽しい
●5.平家物語や論語などを暗記すると人からほめられる機会が多く、子供のやる気につながる
短い文章でよいので、まずは同じ文章をくり返し音読し、古典独特のリズムに慣れましょう。
子供は記憶力がいいので、平家物語の「祇園精舎の鐘の声~」とかすぐに覚えちゃいますよ!
おすすめの音読教材については、こちらの記事をどうぞ。
実際に音読をするときにおすすめしたいのが、その古典作品の口語訳(現代語訳)、つまり今の日本語になおした文章もあわせて音読することです。
古典本文を音読した後、続けて口語訳も音読します。
続けて読むことで、しぜんに文章の意味が頭に入ります。
意味もわかるようになると、学習効果が大きいね!
\わが家が音読に使っている教材はコレ/
東大に合格するための勉強法でも、古典の音読は最強
東京大学の入試では、文系だけでなく理系でも古典は必須です。
そのため、ネット上にはさまざまな東大古典の攻略法が公開されています。
実は東大合格のための勉強方法として、「古典は音読」という人はかなり多いのです。
「東大 古典 音読」などで検索すると、たくさん出てきますよ。
実際に私自身が高校生の時も、古典はほぼ音読のみで東大二次試験を突破しました!
小学生の古典の先取り学習【まとめ】
小学生の先取りなので、大学受験の勉強のようにガチガチに単語や文法を暗記したりする必要はありません。
音読していて「諸行無常(しょぎょうむじょう)」 といった難しい言葉が出てきたら、「こういう意味だよ」 とおしゃべり感覚で話してあげるといいですね。
ゆるーく楽しくやりましょう^^
音読で古典作品に慣れておけば、中学で授業が始まった時に「とっつきにくさ」を感じずにすみます。
ぜひ古典の音読を試してみてください!