娘は小学3年生の終わりに日能研の入塾テストを受けて、小学4年生の4月から通い始めました。
しかし半年間通った末に、日能研をやめて市進学院に転塾しました。
今回は、日能研をやめた理由ややめてよかったことについて書きました。
【以前の記事はこちら】
【1】わが家が中学受験をすると決めた理由
【2】小学3年生までにやっておけばよかったこと
【3】中学受験は本当に必要か?
日能研に決めた理由は、友達が一緒だったから
塾を日能研に決めたのは単純な理由で、娘の仲良しの友達と一緒に通えるからでした。
もともと娘が「受験したい、塾に行きたい」と言い出したのも友達の影響です。
友達がいたほうが塾通いも楽しいだろうと思って決めました。
東京を中心とした首都圏で中学受験の塾といえば、SAPIXが人気ですよね。
わが家からSAPIXに通えなくはないのですが、少しだけ電車に乗らないといけません。
それでも近所のお友達の中にはSAPIXに通っている子も何人かいます。
娘は学力的に女子御三家のような難関校を目指しているわけでもないので、無理してSAPIXに行くこともないだろうと思い、日能研に通うことにしました。
最初に感じた日能研の印象
日能研では子供達が入塾テストを受けている間、親は別の教室で保護者向けの説明会に参加します。
正直に言えば、実はこの最初の説明会に参加した時から、なんとなく違和感を覚えていました。
公立中をやや下げるような説明も、息子(兄)がすでに公立中に通っている私にとってはおもしろくありません。
「公立中は内申点がとりにくい」という説明もありきたりで、息子が通う塾で聞いた「内申はそれほど入試に影響しない」という説明のほうが実際のデータに基づいていて納得のいく内容でした。
中学受験の塾なので、公立下げは仕方ないとは思いますけどね(汗)
結局、違和感は徐々に大きくなり、4年生の9月末で市進学院に転塾することに決めました。
日能研は親の協力がどの程度必要か
2021年9月25日号の週刊ダイヤモンドの特集「わが子にピッタリ!がわかる 塾・予備校」に、塾の比較でおもしろいグラフがのっていました。
「親の協力の必要度(低い~高い)」を縦軸、「わが子の性格(おっとり~てきぱき)」を横軸にしたグラフです。
グラフでは、日能研(関東)の親の協力の必要度は「中の上」くらいで、子供の性格は「おっとり」のほうでした。
その日能研でさえ、半年間通わせてみて私自身は親の協力がかなり必要だと感じました。
小学4年生の前半でそう思うのですから、5年生・6年生になればもっと大変でしょうね。
このグラフで「親の協力の必要度」がほぼMAXになっているSAPIXなど上位の塾は、一体どのぐらい親御さんの協力が必要なのでしょうか(汗)
以前、お子さんがSAPIXに通って筑駒に合格した友人に話を聞いたとき、「SAPIXは帰る時間も比較的早いし、そんなに大変じゃなかったよ」と言っていました。
その頃はまだ中学受験をするつもりがなかったので、私は「へえ、そうなんだ」ぐらいに思っていました。
今考えると、友人のお子さんはかなり優秀だったんでしょうね。
日能研をやめた理由
復習が追いつかなかった
日能研をやめた理由はいろいろありますが、最大の理由は「勉強がやりっぱなしで、復習が追いつかなかったこと」です。
娘も日々の宿題をこなすのはなんとかできていましたが、宿題・テスト・模試などでまちがった問題の復習はあまりできていませんでした。
復習して理解できていないところをつぶしていかなかれば、学習効果が出ないのは当たり前ですよね。
日能研4年生では、毎月2回、多い時には3回のテストがあります。
宿題やテストでまちがった問題の見直しは塾ではしないので、各家庭でやる必要があります。
娘一人で見直しをするのは難しく、もしやるなら私がつきっきりで1問1問教えることになります。
正直、私もそこまで娘にべったり付き添うことは考えていなかったので、復習がおろそかになってしまいました。
塾のせいというより、これは私と娘の問題ですね(汗)
塾側のフォロー
娘はがんばって宿題だけは毎回やっていました。
しかし塾では宿題をやっているかどうかのチェックが主で、内容まではあまりふみこんでくれません。
ある時、娘が宿題でやった算数の問題がたくさんまちがっていることがありました。
さすがにこれは先生に何かしら指摘されただろうと思い、帰ってきた娘に「先生はなにか言ってた?」と聞くと「別に何も言われなかったよ」と。
その瞬間、「やっぱり塾を変えよう」と思いました。
結局、子どもの学習のフォローはすべて親がやらなければいけないということなのでしょう。
親子できちんと学習をすすめられるご家庭なら問題ないのかもしれませんが、わが家ではちょっと無理でした(汗)
日能研をやめてよかったこと
日能研をやめる時の手続きは思ったよりあっさりしたもので、授業料の返金などもとてもスムーズでした。
さすが大手の対応といえるでしょう。
嫌な感じもなく、きちんとした対応でした。
日能研をやめて市進学院に転塾したわけですが、やめてよかったと思う点は大きく2つあります。
1つ目は、日能研の時におろそかになっていたテストなどの復習が、市進学院にかわってからきちんとできるようになったこと。
2つ目は、市進学院のほうが全体的に面倒見がよく、先生がまめにフォローをしてくれるところです。
また個人の好みによりますが、分厚い日能研のテキストよりも、必要なことだけがまとめられた市進学院のテキストのほうが使いやすいと感じました。
詳細はまた別の機会にブログに書きますね。
中学受験で親が子供の勉強を手伝うということ
私が最初に日能研の保護者説明会で違和感を覚えたのは、「親の力で子供を合格させる」というふうに言っているように感じた点です。
受験するのは小学生なので、親の手伝いが必要なのは当たり前でしょう。
しかし、小学生の頃から親がこんなにも手伝って勉強を子供にさせるということは想定外だったのです。
この違和感は、おそらく娘の受験が終わるまで消えないでしょう。
中学1年生の息子(兄)は中学受験をしなかったので地元の公立中学に通っていますが、勉強についてはいい感じに自力でやるようになってきました。
本当は娘も兄のように、小学校時代は勉強なんてそんなにしなくていいと思っていました。
中学生になって自分の力で勉強できるようになれば、それがいちばん自然な形なのではないか。
しかし娘は中学受験することを選びました。
もしかすると、中学受験を経験していない主人や私より、娘のほうがよほど現実的なのかもしれません。